「水産王国」復活を 自民県連など、三重県に115項目要望

【一見知事(手前)に要望書を手渡す中嶋幹事長ら=県庁で】

自民党三重県連、県議会会派の自民党(19人)、草莽(4人)は21日、減少する水産資源の回復に向けた施策や「水産王国みえ」の復活など、115項目の実現を求める要望書を県に提出した。

要望書は、令和7年に県内で開く「全国豊かな海づくり大会」に向け、県全体で水産資源を回復させるよう要請。原因の調査や対策の充実、物価高騰の影響を受けた漁業者への支援などを求めた。

食料自給率の向上や県産材の利用促進、公共インフラの整備、児童相談所の体制強化、子どもの貧困対策なども要請。人口減対策は市町と密に連携し、各地域の実情に応じて取り組むよう求めた。

この日、県連の中嶋年規幹事長が県庁で一見勝之知事に要望書を手渡した。中嶋幹事長は「今年は特に水産業を調査した」とし、谷川孝栄政調会長は「現状を漁業災害と捉えてほしい」と訴えた。

一見知事は「盛りだくさんの要望を頂戴した。良い形にしたい」と返答。「水産業は大変な状況にある。海産物を取れるようにしていくため、現場で多くの声を聞いて対策を考えたい」と述べた。