みかんバウムを返礼品に 南伊勢町、フレッシュフーズが申請 三重

【みかんバウムをPRする上村町長(中央)と岡田社長(左)と中野営業部長=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】食品やお土産品などの卸販売を手がける三重県伊勢市御薗町の「フレッシュフーズ」(岡田和信社長)が、南伊勢町特産のミカンの果汁を使ったバウムクーヘン「みかんバウム」を開発し、販売を始めている。南伊勢町によると、ふるさと納税の返礼品として登録申請中で認定され次第、返礼品に仲間入りする予定。

みかんバウムの開発は、伊勢志摩地域のファミリーマートで、同社の取り扱う南伊勢町産のミカンを使ったバウムクーヘンを販売していた時に、町職員の女性が購入し、食べてみるとおいしかったことから「ふるさと納税の返礼品にできないか」と、松阪電子計算センターふるさと納税事業部の小栁哲也部長に相談したことがきっかけ。

岡田社長に話を持ちかけると快諾し、昨年秋から、滋賀県の菓子製造会社と連携して新商品の開発に取り組んだ。ミカン果汁の分量やバウムクーヘンを焼き上げる温度と時間などを試行錯誤しながら5回ほど試作を重ね、しっとりとした食感やミカンの風味が楽しめる商品に仕上げた。

価格は10個入り2千円、15個入り3千円(税別)。パッケージもこだわり、南伊勢町のゆるキャラ「たいみー」のイラストやミカンなどの写真を配置し、町をPRした。町内のないぜしぜん村や土実樹(つみき)、サンバードコトブキ、伊勢志摩まぐろ食堂で購入できる。

岡田社長と中野保営業部長らがこのほど、南伊勢町役場南勢庁舎を訪れ、上村久仁町長にみかんバウムの完成を報告した。

試食した上村町長は「ミカンの香りがしておいしい。この商品を使って町のPRにつなげたい」、岡田社長は「今後も南伊勢町とのコラボ商品をたくさんつくっていきたい」と話した。