鯛サブレ、とろける小梅 南伊勢ブランドに新たに認定 三重

【上村町長(左から2人目)から認定書を授与された山出代表(右から2人目)と田岡社長(左)=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】三重県南伊勢町はこのほど、町役場南勢庁舎で南伊勢ブランド認定書授与式を開き、酒類・食品小売業マサヤ(同町宿浦)の「鯛サブレ」と、地場産品の販売や観光農園を手がける「ないぜしぜん村」(同町内瀬)の「とろける小梅」(五ケ所小梅の梅干し)を新たに認定した。

地域経済の活性化を目的に平成19年度から、町の豊かな自然や独自の資源、伝統的な加工技術などを生かした魅力ある町産品を同ブランドに認定し、今回で32品となる。

「縁結び・祝福・愛」をテーマに、同町でも養殖が盛んで昔から祝い事に用いられる縁起のいい魚のタイをかたどった「鯛サブレ」は、かわいらしい笑顔とハート形の尻尾が特徴。生地に町産の真珠の塩を混ぜ込み、素朴な味でさくさくとした食感に仕上げた。

「とろける小梅」は、真珠の小梅とも呼ばれている町特産の五ケ所小梅を使用。樹上完熟させて収穫したものを漬けているので、とろけるような食感があるという。漬ける時に塩分を調整し、うす味と田舎味の2種類を作っている。

授与式には、マサヤの田岡正廣社長(78)と、ないぜしぜん村の山出公一郎代表(75)、同ブランド認定委員会の村林新吾委員長が出席。上村久仁町長が2人に認定書を手渡し、「ブランド認定品を全国にPRし、事業者と一緒になって頑張っていきたい」と述べた。

田岡社長は「南伊勢町はミカンの産地なので、今後はミカン味のサブレを作りたい。皆さんに喜んでもらえる商品になれば」、山出代表は「ブランド認定されることで五ケ所小梅が普及し、皆さんに使ってもらいたい」と話した。