日本最大級のRVパーク 多気ヴィソンにオープン、大自然で車中泊 三重

【「RVパークVISON」を披露する(左から)佐藤代表取締役と久保町長ら=多気町で】

【多気郡】三重県多気町の商業リゾート施設「ヴィソン」は12日、車中泊ができる「RVパークVISON」をオープンした。温浴施設「本草湯」前の駐車場を、60区画備える日本最大級の施設に整備した。

ヴィソンは伊勢志摩や東紀州へのアクセスが良く、キャンピングカーの利用が多いため、これまでも車中泊を受け入れてきた。需要が高まり、日本RV協会が認定する車中泊施設「RVパーク」としてリニューアルした。広い駐車区画を造り、24時間利用可能なトイレや、キャンピングカーの汚水を処理できるダンプステーション、電源設備を設置した。

プライベートサイト(利用料金5千―7千円)は木の柵で囲まれテントを設営でき、19区画ある。他に20区画のオープンサイト(同4千―6千円)と、21台分のフリーサイト(3千円―4千円)がある。プライベートサイトとオープンサイトではたき火やバーベキューができる。料金は曜日や大型連休、年末年始などで異なる。専用予約サイトから予約する。

内覧会ではネッツトヨタ三重、ホンダカーズ三重、三重ダイハツがキャンピングカーを持ち込み、車両をPRした。

運営するキットカッター(愛知県愛西市)の佐藤隆代表取締役は「広さ、サイト数は国内最大級。一生の思い出をつくっていただき、何度も来たいと思える施設にするため、しっかりやっていきたい」と抱負を語った。

久保行央多気町長は「食と健康をテーマにぎゅっとまとめたのがヴィソン。多気町と周囲のまちが連携して取り組んでいる。車で来て、おいしいものを食べ、薬草湯に入ってほしい」と呼びかけた。

日本RV協会副会長の髙橋宣行くるま旅クラブ代表取締役は「大自然の中に造りながら、観光施設がすぐ隣にある。くるま旅クラブの会員はその地のものを食べたい、車なので思う存分買い物したいという希望を持っている。ヴィソンは旅の目的地になる」と期待した。