マイナひも付けミス25件 三重県と9市町、情報漏えいはなし

三重県は12日、マイナンバー関連の事務作業を対象に実施していた点検の結果を発表した。県と市町の25件で、ひも付けの誤りが判明。県は「情報漏えいや被害は確認されていない」としている。

県によると、点検は国の指示を受けて9月から実施していた。点検の対象は、身体障害者手帳などに関する約21万4千件。登録された情報と住民基本台帳を照らし合わせるなどして点検を進めていた。

ひも付けの誤りが発覚したのは、身体障害者手帳で13件、療育手帳で1件、精神障害者保健福祉手帳で11件。本来とは別の人物の情報が、カードの取得者向けサイト「マイナポータル」に登録されていた。

16件は津、四日市、伊勢、鈴鹿、伊賀、大台、南伊勢、紀北、川越の各市町によるミス、9件は県のミスだった。本人の代わりに役場を訪れた人のマイナンバーを誤って登録したことなどが原因という。

県は対象者への連絡や謝罪を進めている。「手帳自体は正しい物を交付していた。マイナポータルで誤った情報が閲覧された履歴もなかった」と説明。「今後は入力時の確認などを徹底する」としている。