心に留まる身近な風景 津で寺本さん写真展

【来場者に作品を解説する寺本さん(右)=津市美里町三郷の「gallery0369」で】

【津】三重県津市上浜町の寺本美穂さん(52)の写真展「たゆむまち」が、同市美里町三郷の「gallery0369」で開かれている。身近な風景から切り取った写真33点を展示している。10日まで。午後1時―同6時。入場無料。

寺本さんは新潟県出身で結婚を機に三重に住む。写真歴は約10年で、栄養士と並行し写真家松原豊さん(56)の主宰する「写真好学研究所」で研さんを積む。同所での個展は3回目。

常にカメラを持ち歩き心に留まる場所を撮るといい、雑草に囲まれるカーブミラー、室外機の上に置かれた三角コーン、建物の隙間に育つ植物などが並ぶ。

松原さんは「極端なアングルでなく一定のリズムで見ている世界が楽しめる」と魅力を話す。寺本さんは「人が気付かないところで頑張っているものに目が行く。広い世界から縦で切り抜く写真の世界を楽しんで」と話した。