「伊賀市長の話伺う」 三重県知事、国スポ巡る指摘受け

一見勝之三重県知事は5日の定例記者会見で、国民スポーツ大会を令和17年に開く県の方針に岡本栄伊賀市長が「県民が納得した上で準備すべき」と指摘したことについて「これから良く調整したい」と述べた。

大会の県内開催を巡っては、岡本市長が4日の定例記者会見で「(県には)県民に意義やメリットを説明する責任がある。それをしないまま決めたのなら、納得されないのでは」と指摘していた。

一見知事は会見で、伊賀市への対応について「事前に県幹部が説明し、了解は得ている」と説明。「人間だから考え方が変わることもあるかもしれない。これから話を伺い、良く調整したい」と述べた。

また、一見知事は県内開催の意義について「2巡目を開かなかった県だと言われるのは耐えがたい」と改めて強調。「スポーツの振興や需要喚起、経済波及効果など、いろいろあると思う」と語った。

一方、岡本市長は取材に「開催時期の説明は受けたが、賛否は伝えていない。考えが変わったわけでもない」と説明。「開催の経費や意義を県民にしっかり説明し、丁寧に聞いて決めるべきだ」と語った。

県は令和3年に予定した三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)を、新型コロナの感染拡大を受けて中止。一見知事は先月、令和17年に県内で開く方向で調整を始めると表明した。