薬膳食べて健康に 鈴鹿医療大で学会が講座 三重

【体を整える旬の食材について話す髙木代表理事=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学に事務局を置く日本薬膳学会(代表理事・髙木久代同大学副学長)による市民公開講座と薬膳ランチセミナーが3日、同市南玉垣町の同大学白子キャンパスであり、参加した市民ら約300人が食と健康について学んだ。

市民公開講座は同大学保健衛生学部の村林新吾教授が「和の薬膳の変遷」をテーマに講演。「料理は楽しく健康的に。寒い時期は体を冷やす野菜を控えるなど、ちょっと考えて、無理なく体に優しい料理を食べて」と呼びかけた。

薬膳ランチセミナーは髙木代表理事が「簡単薬膳であなたも健康に」をテーマに、体を整える旬の食材について解説。「薬膳は病気にならないようにするための食事」とした上で、「冬は代謝が弱まり血行も衰える時期」と話し「冬を元気に過ごすために、体を温める食材を使用した食事で血行を良くし、細胞の働きを活発にする必要がある」と説明。具体的な食材としてひじきやサケ、エビ、黒ごまなどを挙げた。

熱心にメモを取りながら話を聞いていた市内の川村富子さん(57)は「初めて参加した。普段から食事には気をつけているが、改めて知ることも多く勉強になった」と話していた。

講義を終え、髙木代表理事は「『薬膳』を難しく考えず、家にある身近な食材を使って体に健康なものを食べてほしい」と話した。