車は早めのライト点灯を 三重県警、年末の交通安全運動へ出動

【出動する白バイ隊員ら=津市栄町の県警本部110番センターで】

三重県警は1日、津市栄町1丁目の県警本部110番センターで年末の交通安全県民運動(1―10日)の出動式を開き、横断歩道での歩行者優先など、交通事故防止対策の徹底を呼びかけた。

同運動では、運転手に夕方や夜間に早めのライト点灯を求めるなど、歩行者の交通事故防止に重点的に取り組む。また、自転車の安全利用に向け、交通ルールの徹底やヘルメットの着用などを啓発する。

出動式には県警幹部や三重大付属幼稚園の園児、高齢者の社会参加を支援する津市のボランティア団体「ふれあい長寿津」の会員ら計約100人が参加した。

難波正樹本部長は「12月は日没時間が早くなる。人の動きが活発な時間帯に周囲が暗くなり、死亡事故が多く発生する。交通安全意識を高めてほしい」と訓示した。

園児が「横断歩道では手を挙げます。右左をきちんと確認します」と宣言。音楽隊の演奏とともに、取り締まりに当たる白バイやパトカーなど車両9台が出動した。

県内の今年の交通事故死者数は先月末時点で56人(前年同期比3人増)で、うち高齢者が30人と半数以上を占めた。交通事故死者のうち道路横断中は9人(同4人減)。また、昨年12月は7件の死亡事故が発生した。