度会町の海響監督作品が受賞 ロサンゼルス日本映画祭「ベスト・アウェークン・アワード」 三重

【ロサンゼルス日本映画祭で受賞した海響さん=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県度会町在住の映画監督「海響(MIKI)」=本名・竹内秀樹=さんが自主制作したドキュメンタリー映画「愛の地球(ホシ)へⅡ」が、9月に米国で開催されたロサンゼルス日本映画祭で「Best Awaken Award(ベスト・アウェークン・アワード)」を受賞した。

作品は、水中撮影したクジラやイルカの映像を中心としたドキュメンタリー(90分)。海響さん自らが、小笠原諸島や奄美大島などで撮影した映像に、水晶でできた楽器「クリスタルボウル」の音色を融合させた。演奏も自身が担当している。

海響さんは津市出身。整体師やセラピスト、クリスタルボウル奏者などとして活動し、2018年に見たあるドキュメンタリー映画に感銘を受け、翌19年に初めて映画を制作した。今回の受賞作品は、21年に制作した2作目で、国内外で自主上映会を重ねてきた。映画祭の開催を知り、長編部門に応募。「最も気づきがある作品」として同賞を受賞した。

海響さんは「クジラの声とクリスタルボウルの音色を合わせた癒やしの映画。海外で評価していただいたことをうれしく思う。この映画をもっと世界に伝えていきたい」と話した。

受賞記念の上映会が、11月23日、津市の県総合文化センターで開催される。海響さんのトークショーなどもある。詳細は同映画の公式サイトで確認。