玉木国民民主代表が来県 党勢拡大へ支持訴え、四日市で街頭演説

【街頭演説する玉木代表=四日市市安島1丁目で】

国民民主党の玉木雄一郎代表は28日、都ホテル四日市(三重県四日市市安島一丁目)周辺で街頭演説し、党勢拡大に向けた支持を通行人らに訴えた。演説後の取材には、次期衆院選の県内小選挙区で候補者の擁立に努める考えを示した。

玉木代表は演説で「若者の給料を上げないと人材がどんどん海外に流出してしまう」などと述べ、若者を中心とした賃上げの重要性を強調。賃上げを実現するための手段として、ガソリン税の減税などを挙げた。

その上で「われわれは対決より解決。おかしなことを見つけたら解決策とセットで訴える」と強調。「国民のための政策を実現するには議席を増やさなならない。皆さんの力を貸してください」と呼びかけた。

この後、取材に応じた玉木代表は次期衆院選の県内小選挙区について「立憲民主党の現職がいる選挙区は立てにくいが、新人の区は切磋琢磨(せっさたくま)したい」と説明。「野党間の連携を決めた事実はない」と語った。

さらに、次期参院選についても「場合によっては次期衆院選に近接して行われる可能性がある」とした上で「参院選での候補者擁立も含めてセットで取り組みを強化していきたい」と語った。

街頭演説に先立ち、玉木代表は党県連が都ホテル四日市で開いた政治資金パーティー「政経セミナー」で講演。約120人(主催者発表)を前に、日本のエネルギー自給率を高める重要性などを説いた。

また、金森正県連代表はパーティー冒頭のあいさつで「岸田内閣は国民の声に耳を傾けると言うが、十分に対応できていない」などと指摘。「遠くない次期国政選は皆さんと力を合わせる」と述べた。