児童虐待防止を推進 四日市市がオレンジリボン取り組み発表 三重

【記者会見する森市長=四日市市役所で】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は26日の定例記者会見で、オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンについて発表した。全国の児童虐待対応件数は年々増加傾向にあり、令和4年度は全国、同市(765件)ともに過去最多件数となったが、こども家庭庁では毎年11月にキャンペーンを実施して集中的に取り組む期間としている。

市が取り組むのは、①総合会館1階にオレンジリボンツリーを設置し、市民のメッセージを飾る②体罰禁止を広く市民に周知するための15秒の啓発動画を駅のアーバンビジョン、イオンモール四日市北と、市ホームページトップバナーから公開③対応ダイヤルを周知するマグネットシートを郵便車両約100台、市生活環境公社の資源ごみ回収車両96台、公用車56台に貼って運行④関係する職員が手作りオレンジリボンを着用―で、国に合わせて啓発活動を行い、児童虐待の早期発見・防止に努める。

森市長は「対応件数の増加は一概に悪いことではなく、啓発が進み、虐待の定義が周知されている側面もあることはご理解いただきたい。怒鳴る、精神的な負担を与える、兄弟間で差別する、夫婦げんかを子どもの前で見せるなどの心理的虐待が増えており、県内では5月に4歳のお子さまが亡くなる痛ましい案件もあったが、本市もしっかりと向き合い、取り組んでいく」と語った。