稲わらでパンダ、完成間近 鈴鹿の3地区協議会、来月5日お披露目 三重

【最後の仕上げ作業をする参加者ら=鈴鹿市深溝町の深溝ライスセンターで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市深溝町、追分町、三畑町の3地区による深伊沢地域づくり協議会(名村一宏会長)は、同市深溝町の深溝ライスセンター敷地内で、刈り取った稲わらを使った「わらアート」で、高さ約5・5メートルのパンダの制作に取り組んでいる。11月5日午前10時から除幕式を開き、初披露する。

わらアートは木材と竹で作った骨格に、稲わらを組み込んで作る造形物。

同協議会は地域づくりの一環として、わらアート制作に取り組んでおり、ことしで4年目。

4月に「深溝水土里を守る会」と共催で地元の休耕田約90アールに苗を植え、そのうち約25アール分のわらを活用した。

デザインは地元の小学校を中心に公募し、約40点の中から市立鈴西小6年の舘駿介さんの作品を採用した。

制作作業には9月から始まり、これまでに週末を中心に子どもから大人まで、延べ400人以上が参加。肉球や爪など細部まで工夫を凝らし、手足を広げて座るパンダ像を作った。現在は、余分なわらを切ったり、最後の仕上げに取り組んでいる。

名村会長(80)は「地域のみんなの協力と熱意で、ことしもお披露目できることがうれしい」と話した。

当日は除幕式のほか朝市があり、同協議会特産品の黒にんにくや協議会役員が調理するジャンボ餃子、焼き芋、豚汁のほか、地元野菜の販売などがある。