PCB含む廃油を売却 JERA四日市LNGセンター、三重県に届け出

三重県は23日、JERA四日市LNGセンター(四日市市霞一丁目)が有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)を含む廃油を紛失したと発表した。JERA(東京都中央区)が同日付で県に届け出た。

県によると、紛失した廃油は57リットル。変圧器から排出した油をドラム缶に入れて倉庫で保管していた。成分分析でPCBが検出されなかったことから、担当者が8月に通常の廃油として売却したという。

PCB特措法はPCBを含む廃棄物は専門業者によって適切に処分するよう義務付けている。PCB廃棄物が入っていたドラム缶は近く専門業者が処理する。県は「事業者を厳正に指導する」としている。

一方、県は廃油の引き取り業者が回収した廃油について「成分分析でPCBが検出されなかったことや、売却先で燃料として焼却されることから、周辺環境への影響はない」として追跡調査はしない方針。