4年生クリーンナップの意地 皇學館大、九回3連打で2点返す 秋季東海地区高校野球

【皇學館大―日大国際関係学部 九回、3連打で出塁し、無死満塁の好機をつくった皇學館大クリーンナップ(左から井田、村田、中川)=浜松球場で】

○…日大国際関係学部に3点リードされて迎えた最終回。皇學館大が4年生クリーンナップの3連打などで2点を返す意地を見せた。九回無死一塁から「一、二塁間を抜けてくれ」と「気持ちで打った」3番井田が右前打で出塁すると、4番村田も左前打で続いて無死満塁のチャンスを作った。

○…ここで一回から投げてきた日大国際関係学部の4年生エース右腕杉田をマウンドから降ろすと、代わった1年生左腕石黒から左前適時打を放った5番中川は「井田と村田が必ずつないでくれると思って準備していた」と仲間への信頼を口にした。

○…井田、村田は1年秋、中川は2年秋からスタメン入り。3年春からクリーンナップを形成し、皇學館大の攻撃をけん引してきた。この日も静岡県秋季リーグ戦で防御率0・26を誇った相手主戦から12安打を放って「最強世代」と呼ばれた実力の片りんを見せた。

○…追い上げ及ばず1点差で敗れたが、九回の攻撃に向けて「(クリーンナップに)4年間の思いのたけを出すように伝えた」と話す森本監督。「その粘り、気持ちを下級生たちは受け継いでいかねばならない」と話し、チームを支えた最上級生たちをねぎらった。