誰もが楽しめる「インクルーシブスポーツ」 伊勢でフェスタ 皇學館大生ら企画運営

【学生らに教わりながら車イスバスケットを体験する参加者ら=伊勢市小俣町の三重電子スマイルアリーナ小俣で】

【伊勢】障害の有無や年齢、性別などにかかわらず誰もが一緒に楽しめる「インクルーシブスポーツ」のイベントが15日、伊勢市小俣町の三重電子スマイルアリーナ小俣であった。市内の皇學館大の学生らが企画運営し、子どもからお年寄りまで幅広い世代が、ボッチャなどさまざまなスポーツを楽しんだ。

インクルーシブスポーツの推進に取り組む市と同大の学生が連携。地域課題の解決に向けた同大の「CLL活動」として、学生22人が中心となって企画から運営まで担当した。

イベントには、市民ら約170人が参加し、CLL活動の学生のほかに学生ボランティア約50人がサポート。ボッチャや、木製の棒を投げて数字が書かれたピンを倒す「モルック」、フライングディスクで的を狙う「ディスゲッター9」、車イスバスケットなど五種目が用意され、参加者らは学生たちに教わりながら体験を楽しんだ。パソコンを使いボールを転がす方向やタイミングを視線で操作する「eボッチャ」などの体験もあった。

運営のリーダーで教育学部4年の佐久間美沙さん(22)は「皆さん楽しそうでよかった。インクルーシブスポーツの認知度はまだ低く、楽しんでもらうことが普及への第一歩」と話した。