尾鷲で「クマ目撃」 県道賀田港中山線、住民に注意呼びかけ 三重

【尾鷲】15日午後1時半ごろ、三重県尾鷲市賀田町の県道賀田港中山線で、ツキノワグマのような動物1頭を目撃したと、道路を車で通行した男性が尾鷲署に通報した。市は近隣住民に注意を呼びかけている。

市によると、男性はツキノワグマのような動物が道路沿いのガードレールをくぐり、近くを流れる川の方に向かったのを見た。尾鷲署員らの到着時には確認できず、その後の行方は分かっていない。

現場は市立輪内中まで約1キロ、市立賀田小まで約1・5キロ。数百メートルのところには民家がある。市は防災行政無線で近隣住民に注意を呼びかけた。16日には登校時間帯にパトロールを実施する。

市内では少なくとも本年に入ってからクマの目撃状況はないという。市水産農林課の担当者は「過去に山での目撃情報はあったが、人家に近いところでの目撃情報はほとんどない」と話していた。