元中日・谷元さん「野球に携わっていく」 鈴鹿市シティセールス特命大使、市長に今後の抱負 三重

【末松市長(左)に引退報告と今後の抱負を語る谷元さん=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市のシティセールス特命大使で、プロ野球選手を今季で現役引退の谷元圭介さん(38)が10日、同市役所を訪れ、末松則子市長に今後の抱負などを語った。

谷元さんは同市出身で、小学3年生から野球を始めた。県立稲生高校、中部大卒。投手。

愛知大学野球リーグや社会人野球選手権での経験を経て、プロ野球選手として平成20年に北海道日本ハムファイターズに入団、同29年に中日ドラゴンズへ移籍した。これまでにプロ野球史上104人目となる通算500試合登板達成などの記録を持つ。

来庁した谷元さんは「3日に引退試合をし、同級生たちも見に来てくれた。苦しい時期もあったが、最後を憧れのドラゴンズで引退できたことはうれしい。大きなけがが無かったので長く(選手を)できた」と振り返り、「解説者や指導者として今後も野球に携わっていけたら」と抱負を語った。

特命大使としては「微力ながら、サーキット以外の『鈴鹿』をアピールできたのでは」と話した。

そのほか、15年間の選手生活での一番の思い出について、同28年の日本シリーズ第6戦で九回裏に登板し、無失点に抑え胴上げ選手になったことを挙げた。

末松市長は「残念な気持ちもあるが、本当にお疲れ様でした。これからも大使を引き続きお願いするとともに、市民の憧れの的でいてほしい」と話した。