四日市大と皇學館大がV争い 三重県大学野球秋季リーグ戦きょうから天王山

【(右から)間瀬倫太郎(四日市大)、中川聖也(皇學館大)】

明治神宮大会につながる三重学生野球リーグの秋季リーグ戦(伊勢新聞社後援)の優勝争いが四日市大と皇學館大の2校に絞られた。7日から始まる第5週で対戦し、勝ち点3(通算成績6勝0敗)で暫定首位の四日市大が2連勝して勝ち点を4に積み上げれば完全優勝が実現。三重大との3回戦を残して勝ち点2(通算成績5勝1敗)で2位の皇學館大は直接対決で四日市大の優勝を阻止し、逆転優勝を目指す。

■四日市大

2018年春以来のリーグ優勝に向けて突っ走る。22年秋と今年春は皇學館大に敗れて2位で、いずれも目の前で優勝を決められており、主将の鍛治園健人(3年・愛知啓成)は「皇學館大を倒して優勝を」。主砲として打率5割の鍛治園や2本塁打を記録する加藤粛斗(3年・磐田東)らの好調な打撃に加えて6試合中3試合で1点差ゲームをものにする粘り強さも今季の特徴だ。

試合を支える投手陣ではこの秋、間瀬倫太郎(2年・海星)を先発陣の要に抜てき。最高球速は143キロに。制球も良く劣勢でも簡単に崩れない。右上手から繰り出す最速144キロの直球を武器に旧チームから主戦格の飯田幸大(4年・酒田南)は「後輩の頑張りが気持ちの余裕につながる」。成長著しい2年生右腕は「チームに良い流れを持ってこれる投球を」と誓う。

■皇學館大

投打で隙を無くして10季連続のリーグ優勝へ。投手を中心とした堅実な守りで今季全6試合で失点は6にとどまる。1―2の九回サヨナラ負けを喫した今月1日の三重大戦で三重大投手陣の粘り強い投球に1安打1得点に抑えられた打線も修正を図る。主将の岡田一晟(4年・東邦)は「ここから先は東海大会のつもりで戦おうと話した。チームとして士気は下がっていない」。

例年に無く多くの4年生が最後の秋までチームに残った。その一体感も力に変える。3年からクリーンナップ固定のを担う中川聖也(4年・菰野)は「より強い気持ちで勝たないとという気持ちになった。必死に食らいつきチャンスで1本を」。ドラフト指名を待つ主砲の村田怜音(4年・相可)は「このチームでできるだけ長い秋にしたい。自分の結果よりチームの勝利を優先する」と力を込める。

今後の試合予定は次の通り(かっこ内は試合開始予定時刻)。

【7日・霞ケ浦第3球場】皇學館大―四日市大1回戦(10時)▽三重大―近大高専1回戦(13時)

【8日・霞ケ浦第3球場】近大高専―三重大2回戦(10時)▽四日市大―皇學館大2回戦(13時)

【9日・安濃球場】鈴鹿大―三重大3回戦(10時)

【14日・霞ケ浦第1球場】三重大―皇學館大3回戦(10時)