外国人に専門家ら助言 県内初の合同相談会 在留資格や労働問題 鈴鹿

【専門の担当者に相談をする参加者ら=鈴鹿市神戸2丁目のジェフリーすずかで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市神戸2丁目の同市男女共同参画センタージェフリーすずかで1日、県内初の外国人向け合同相談会があり、県内外から訪れたブラジルやペルー、ボリビアを中心とした外国籍の約30人が、在留資格や労働問題などについて専門機関の担当者に相談した。

市を拠点に外国人支援に取り組むNPO愛伝舎(坂本久海子理事長)が主催。日頃の活動の中で、外国籍の住民から「どこに相談したらいいのか分からない」という声が多く届き、相談内容も複雑で多岐にわたることから、多機関が一堂に会する相談会を実施することで、一度に解決するのではないかと企画した。

名古屋出入国在留管理局や三重労働局の職員、弁護士、公認心理士や精神科医らがそれぞれのブースを設けた。

参加者は在留資格、仕事、法律、子どもの発達相談や子どもの心、生活・進学などそれぞれの問題について専門的な助言を受けた。

労働問題で相談に来たというボリビア国籍の会社員カラム・ヤマモト・ファディドさん(61)=四日市市日永4丁目=は「相談したことで納得できることもあり、来て良かった。合同相談会は今後も続けてほしい」と話した。

坂本代表(62)は「ネットワークを生かして行政や専門家と連携し、ワンストップで相談できる場所をつくっていく。今後、年2回くらいのペースで実施していければ」と話した。