山商16年ぶり優勝、神村伊賀は初の東海大会へ 秋の高校野球三重大会

【鈴鹿―山商 16年ぶりの優勝を決めて喜ぶ宇治山田商の選手ら=ドリームオーシャンスタジアムで】

第76回秋季東海地区高校野球三重県大会(県高野連主催)は30日、ドリームオーシャンスタジアムで決勝があり、宇治山田商が鈴鹿を4―1で下し、16年ぶり7回目の優勝を果たした。3位決定戦は神村学園伊賀が近大高専を破り、創部4年目で初めての東海大会出場を決めた。

宇治山田商は四回1死二塁の好機で、6番泉亮汰の右翼への2点本塁打で先制。五回には4番小泉蒼葉の適時打などで2点を加えた。投げては加古真大と田中燿太の両右腕による投手リレーで、八回まで鈴鹿に本塁を踏ませなかった。鈴鹿は2試合連続で完投していた先発の1年生右腕高山航太朗が中盤に捕まった。

神村学園伊賀は7―4で近大高専を下し、創部初の東海大会出場を決めた。初回に1点を先制されるも、二回に2番西川篤夢の左前適時打などで2点を奪って逆転。四回には3番寺井広大の3点本塁打などでリードを広げた。近大高専は七回、9番倉好英徳の適時二塁打などで3点を返したが、及ばなかった。

宇治山田商と鈴鹿、神村学園伊賀の3校は来春の選抜高校野球大会(春の甲子園)出場を懸けて、岐阜県で10月21日から始まる東海大会に出場する。抽選会は10日。

宇治山田商 村田治樹監督

夏の大会では悔しい思いをしたが、新チームが結果を出した。投手陣が抑え、少ない好機を生かす戦いができた。東海大会を勝ち抜いて甲子園に行きたい。

宇治山田商 伊藤大惺主将

最後のアウトを取っても優勝の実感はなかったが、歓声が大きくてうれしかった。目標は東海大会1位。もう一段、レベルを上げていきたい。