太陽光発電施設の建設反対 鈴鹿の天王町自治会、市に要望 三重

【末松市長に現状を説明する松浦さん=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の天王町自治会(菊田宣彦会長、約600世帯)は29日、同自治会地内の同市岸岡町に東京の事業者が進める太陽光発電施設の建設計画に反対する要望書を市に提出した。

建設計画があるのは3カ所の農地で計4515平方メートル。7月に市農業委員会に農地転用の申請をした。同委員会によると現在、地域の声を聞くよう指導中で、審査の時期は未定という。

来庁した明石孝利会長代行(67)が「市民の生活権と自然環境を守ってほしい」と、末松則子市長に要望書を手渡した。

建設計画地の近隣に住む天王町2組の松浦佳織組長(44)も同席し「組の中の数軒に建設計画のチラシが入っていたのみで、地域に対する説明が一切無い。太陽光パネルによる反射熱、動植物の生態環境、景観などの問題を近隣住民が危惧している」と現状を訴えた。今後、地域での署名活動を始めるという。

末松市長は、県のガイドラインに基づき事業者に住民説明会の実施を依頼するとともに、現状では法的な強制力が無いため、今後条例制定に向けて取り組むとの方向性を示した。

一方、事業者は「反対の声がある以上、強制的に進めるわけにはいかない。説明して納得してもらった上で進めたい」と話した。