本物の投票箱使い生徒会選挙 伊勢・小俣中

【実際の投票箱に票を投じる生徒ら=伊勢市小俣町の小俣中学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の小俣中学校で27日、実際の選挙で使用される投票箱や記載台を使った生徒会役員選挙があった。

市選挙管理委員会が、生徒らに選挙を身近に感じてもらい、若い世代の投票率向上につなげようと企画。全校生徒約640人が投票に臨んだ。

生徒会長や副会長など役員六人を決める選挙で、2、3年生の12人が立候補。候補者たちは、壇上で「生徒の意見を取り入れ校則を変えていきたい」「目安箱を設置して快適な学校をつくりたい」などと意欲を訴えた。演説会の後、生徒らは受け付けでクラスの選挙管理委員から、実際と同じ材質の投票用紙を受け取り、記載して投票箱に投じた。

3年生の南咲希さん(15)は「今までの校内選挙とはまったく違い、緊張感があってかっこいい感じがした。18歳になったら、投票に行きたい」と話していた。

投票の前には、市選管から選挙に関する説明などもあった。市選管事務局の川端松五事務局長は「実際の投票の流れを体験して興味を持ってもらい、数年後、有権者となった時、投票に行ってほしい」と話した。