体験通してSDGs学ぶ 志摩・ネムリゾート 海岸清掃やワークショップ

【海岸清掃に取り組む参加者ら=志摩市浜島町のネムリゾートで】

【志摩】三重県志摩市浜島町のリゾート宿泊施設「NEMU RESORT(ネムリゾート)」で24日、同施設の豊かな自然を生かした体験を通して、SDGs(持続可能な開発目標)について学ぶリトリートイベントがあり、市内外から約600人が来場した。

令和2年から始まり、今回で6回目。約50人が参加した海岸清掃では、専門のスタッフが施設内の里山水生園の生態系や現状について説明しながら海岸まで歩いて移動し、ペットボトルや発泡スチロールなどの海ごみを拾い集めた。

芝生の丘周辺では、自家製酵母を使ったパンやグルテンフリーの米粉スイーツなどを販売するマルシェが開かれ、市内外から13店舗が出店。県や志摩市によるSDGsのパネル展示、花や貝殻を活用した万華鏡作りなどもあった。

日産自動車を販売する「日産プリンス三重」(四日市市)は、子どもらを対象に地球温暖化と電気自動車について学ぶワークショップを開いた。社員が電気自動車の仕組みや特長などを説明した後、参加者らは手回し発電機で電気を作り、モデルカーを動かす体験を楽しんでいた。

【手回し発電機で作った電気を使ってモデルカーを動かす体験を楽しむ子どもら=志摩市浜島町のネムリゾートで】

鳥羽市から家族で海岸清掃に参加した安楽島小3年の阪本稜空君は「いろんなごみがあって海が汚れていると思った。これからも海にごみを捨てないようにしたい」、同施設を運営する伊勢志摩リゾートマネジメントの惣明福徳総支配人は「イベントをきっかけに、いろんな人がいろんな形で発信しているSDGsの活動を知ってもらえれば」と話した。