【津】津市を拠点に学童保育や就労支援事業を展開するどんぐりの会（池田芙美理事長）の創立10周年記念式典が24日夕、同市大門のホテル津センターパレスであった。関係者76人が出席。10年の歩みを振り返り今後の事業展開について発表した。
池田理事長(42)はあいさつで「この10年この場の誰一人欠けても今日を迎えられなかった」と感謝を述べた。子育てしながらでは望む仕事に就けなかった自身の経験から365日対応の広域型学童保育開設を目指し、飛び出し注意喚起看板に企業名を入れるアイデアで協賛会社を増やした経緯や、水福連携を取り入れた就労支援Ｂ型施設の開設など歩みを振り返った。
今後の展開として「地域コミュニティーを兼ね備えた保育複合施設」を紹介。保育施設、診療所、習い事、カフェ、家事サポート等を集約した場所にするとして「保育施設が充実することで時間ができ心の余裕が生まれる。津市で子どもを産みたくなれば少子化対策になる。この構想はどんぐりを始めた時からやると決めていた。絶対に実現させたい」と力を込めた。
同施設１期生や保護者の代表らによる体験発表、賛助会員企業への記念盾贈呈などもあった。式典後には祝宴が催され、前葉泰幸市長、吉川ゆうみ、山本さちこ両参議院議員らと共に節目を祝った。