地元のクリエイター発掘へ 四日市で20人学ぶ、リシンクプロジェクト 三重

【ポスターデザインをその場で制作する後藤さん(手前)と解説する中川さん=四日市市諏訪町の四日市商工会議所で】

地域の魅力を発信できる地元のクリエイターを発掘するイベント「リシンククリエイタープロジェクト」が21日夜、三重県四日市市諏訪町の四日市商工会議所であり、約20人が座学やワークショップなどで地域の魅力発信について学んだ。

プロフェッショナル人財の育成を通じて、クリエイターに新たな働き方を提案する「クリエイターズマッチ」(東京都)が主催し、地域貢献活動「リシンクプロジェクト」を行うJT(日本たばこ産業)が協賛。

「リシンククリエイタープロジェクト」は、視点を変えて考え、考えを形にし、伝えることができる人財「リシンク・クリエイター」を日本各地に生み出し、それぞれの地域ならではの魅力を地元の人が発見・発信していくことで持続可能な社会を目指す。平成30年の開始以来全国54カ所で93回のセミナーを実施し、三重県では昨年に続き2回目。

ウェブデザインなどを手がける「アンティー・デザイン」(東京都)の中川直樹代表とデザインやブランドコンサルティングなどを行うグライドデザインラボラトリーズ(四日市市)の後藤新太郎代表が講師を務めた。

前半の座学では、地元の魅力を伝えるポイントとして、「特定の誰に伝えるか絞る」「伝えたい相手に寄り添う」「正確で固いデータではなく感覚的で柔らかいカプタ情報(多様な解釈ができる情報)を意識する」などを説明。

その後、5つのグループに分かれて四日市市の名物である「四日市とんてき」と「かぶせ茶」の写真を題材にキャッチコピーを考えるワークショップを実施。各グループが誰に伝えるかや写真から感じる言葉など意見交換し、キャッチコピーを考案。優秀作品として選ばれたコピーは後藤氏がその場で写真と組み合わせデザインし、ポスターレイアウトを仕上げた。

後藤氏は「四日市にはすごく魅力的なものがある。四日市に誇りを持って発信していきましょう」と参加者に呼びかけた。