F1選手と小学生ら交流 鈴鹿サーキット、日本GP開幕前にイベント 三重

【小松さんの話を聞く児童ら=鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで】

【鈴鹿】22日に開幕するF1日本グランプリを前に、会場となる三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで21日、地元小学生を対象にしたジュニアピットウォークがあり、市内5校の計約360人がチームスタッフや選手と交流した。

「モータースポーツを通じて、子どもたちが鈴鹿市民であることに誇りを持ってもらいたい」と、鈴鹿サーキットの協力を得て、市と鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会が主催。新型コロナウイルス感染症の影響でピットウォークは4年ぶりの開催となり、パドック内での選手との交流は初めて。

事前学習として、児童らは授業でF1についてインターネットなどで調べ、質問を考えてきたという。

庄野小、白子小、稲生小、明生小の約330人は各校ごとにピット前でチームと交流し、天名小の27人は3班に分かれ、パドック内で角田裕毅選手など3チームの選手6人とそれぞれ交流した。

庄野小の5年生41人は、ハースF1チームのエンジニア小松礼雄さん(47)に「車の屋根がないのはなぜ」「1台作るのにいくらかかるのか」などと質問。小松さんは「速く走るために無駄を省くので屋根がない」「1台作るのに何10億もかかる」と答えた。

山本紳太さん(10)は「F1に来たことはあるけど、ピットまで入ったのは初めて。マシンの金額の話など、いろいろ勉強になった」と話した。