体操・岡村ら三重県勢の活躍期待 杭州アジア大会、あす開会式

【岡村真(相好体操クラブ/暁高校)】

杭州アジア大会は23日に開会式が行われ、10月8日まで16日間の熱戦が本格化する。日本は44競技に千人を超える選手団を編成。本県からはレスリング女子53キロ級で世界選手権2度目の優勝を狙う藤波朱理(19)=日体大、四日市市出身=、卓球男子シングルスで全日本選手権2連覇中の戸上隼輔(22)=明大、津市出身=らが代表に名を連ねている。

体操女子では暁高校3年の岡村真(18)、水泳・アーティスティックスイミングでは鈴鹿高校2年の島田綾乃(17)の県内高校に通う現役高校生も代表入りしている。2024年パリ五輪の前哨戦にも位置づけられる大会で、次代の日本を担う三重ゆかりの選手たちの活躍が期待される。

 アジア大会女子団体総合代表に名を連ねた暁高校体操部3年の岡村真=相好体操クラブ=は「個人総合とか種目別でもメダルを狙えるように頑張りたいです」と意気盛んだ。

得意種目は平均台。初めての国際大会だった今年2月の種目別ワールドカップ(W杯)コトブス国際では元世界女王らを抑えて優勝を果たした。

「アジア大会では中国の選手が強い」と警戒しながら「自分の持っている足先まできれいに伸びた、きれいな体操を見せられたら」と闘志を燃やす。

今年は躍進の年になった。4月の全日本個人総合、5月のNHK杯はいずれも7位。今月末からベルギー・アントワープで開催の世界選手権出場は逃したが、アジア大会の代表に初めて選ばれた。

「一番大きな目標はオリンピックのメンバーに入ってメダルを取ること」。1年後に迫ったパリ五輪を見据え、高校卒業後も練習環境を変えずに活動する予定だ。

初めて出場するアジア大会の経験も今後に生かしたい。「平均台の安定性を高めることだったり、ほかの種目でも高難度の技を入れられるようにして、正確な演技を追求していきたい」