疼痛治療のチーム医療学ぶ 鈴鹿医療科学大で三重大と体験型授業

【ツボ探索器で自分のツボの場所を調べる学生ら=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで21日、同大と三重大による慢性疼痛(とうつう)の体験型合同授業が始まった。両大学の2年生計49人が、慢性的な痛みの治療における多職種連携のチーム医療について学ぶ。23日まで。

ことしで7回目。鈴鹿医療科学大はリハビリテーション学科や薬学科など9学科の36人、三重大は医学科、看護学科の13人が参加した。

開講にあたり、三重大の堀浩樹医学部長が「慢性疼痛は一つの専門領域では解決できないテーマ。多職種連携で協力してアプローチしていく必要がある」とあいさつ。

学生らは6班に分かれ、神経ブロックやアロマ、筋弛緩(しかん)法など慢性の痛みに対する多様な治療やケアの手法を順番に体験。きゅう体験ではツボ探索器で自分のツボの場所を探したり、電子温灸(きゅう)器を当てた部位の血流の流れを血管観察器で確認した。

参加者の一人、鈴鹿医療科学大薬学部薬学科の奥井舞雪さん(19)は「薬学科だけでは体験できない他の職種についてや治療法について学ぶことができてよかった」と話した。

指導を担当する鈴鹿医療科学大の上條史絵助教は「いろいろな治療法への理解を深めるとともに、チーム医療の重要性を自覚してもらえれば」と話した。