桑名市9億7千万円補正予算案 市長会見 30日に提出

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県の桑名市は21日、本年度補正予算案について発表した。一般会計は9億7593万3千円の増額補正で、補正後予算額は582億981万7千円。30日開会の市議会定例会に補正予算案を含む12議案、報告9件の計21件を提出する。

事業費として、高画質遠隔支援システムを使用した社会見学やキャリア教育実施などによるDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した教育への取組に937万円、庁内DX推進のためLoGoチャットのアカウント追加、生成AI「ChatGPT」導入に88万円、台湾の半導体製造企業などに向けた企業誘致推進のための営業強化に317万2千円、小学生がSDGsの17の持続可能な開発目標を実体験し、スタートアップについても学ぶ体験型事業開催に400万円、医療機関・介護事業所などへの物価高騰対策支援補助金に2億1490万5千円など。

条例は、企業版ふるさと応援基金条例の制定などを行う。令和4年度決算報告では、特徴として、市税収入が合併以降最高の約232億6千万円に▽将来負担がこの10年で半減の42・5%に▽基金残高が合併以降最高額の約153億6千万円に―なったことなども発表した。

記者会見した伊藤徳宇市長は基金について「小中一貫校、消防の高台移転、大山田スマートインターチェンジ、北部東員線、駅周辺整備など今後の大型プロジェクトに向けての財源をしっかり確保出来ている。人口減少対策にも活用していきたい」と述べた。