26市町の53件を採択 三重県の子育て支援事業、総額3億円

【定例記者会見で、補助金の交付を決めた事業を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は17日の定例記者会見で、市町独自の子ども施策を県が支援する「みえ子ども・子育て応援総合補助金」について、26市町から応募のあった53件を交付事業として採択したと発表した。

県によると、補助事業は初めて実施。四日市市、朝日町、川越町を除く26市町が103件を申請した。県幹部らが新規性や効果などの観点で点数を付け、外部の6人による審査を経て採択する事業を選んだ。

補助金の総額は約3億200万円。子育て経験のある母親らが子育て家庭に紙おむつなどを届けて相談に応じる事業(菰野町)や、子育て支援センターで一時的に子どもを預かる事業(松阪市)などを採択した。

一見知事は会見で、紙おむつを届ける事業について「子育て家庭に寄り添った斬新な取り組み」と評価。子育て支援センターでの一時預かりは「ありそうでなかった。他市町に広がれば良いと思う」と語った。

一方、採択した事業に出産祝い金などの現金給付が含まれていることには「サービスの方が良い。新たな取り組みを支援することが第一義」と指摘。今後の展開は「市町に効果を聞いて検討したい」と語った。