小倉久寛さん詐欺防止訴え 「誰だ!と疑って」イオンモール鈴鹿で撲滅イベント 三重

【県警の委嘱を受け「詐欺に負けやん大使」に就任した小倉氏=鈴鹿市庄野羽山4丁目のイオンモール鈴鹿で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市庄野4丁目のイオンモール鈴鹿で17日、県警による特殊詐欺撲滅イベント「三重県民の底力!サギからお金を守るプロジェクトin鈴鹿」があり、県出身の俳優小倉久寛氏を「サギに負けやん大使」に委嘱した。小倉氏は同日から1年間、大使としてポスターや動画などを通じて、サギ被害防止を呼びかける。

小倉氏は、県警生活安全部の大林昌弘部長から委嘱状とたすきを受け取った後、過去にクレジットカードのスキミング被害に遭ったことがあると告白。「気をつけて、気をつけて、その上もっと気をつけて、平和な暮らしをしていけるように僕も頑張る」と決意表明した。

そのほか、特殊サギにまつわるトークショーやショート劇、啓発物品の配布などで防犯機能付き電話機の導入や日頃から家族と連絡を取り合うことの大切さを訴え、買い物客に注意を促した。

同部生活安全企画課によると、県内の特殊詐欺事件発生件数は7月末現在で155件で、前年同期より90件増加。そのうち、83件が架空料金請求詐欺の被害を受けており、被害者全体の約7割が高齢者。

一方、パソコンのウイルス感染などを装った架空料金請求詐欺は若い世代の被害も増えているという。

ことし1―7月までの被害額は2億9140万円で、前年比1億2340万円増加している。