「能」と「神楽」で文化交流 かめやま子ども能サークル「輝」と備中神楽育成会 三重

【能「磐舟」を披露するかめやま能サークル「輝」=亀山市東御幸町の市文化会館内中央コミュニティセンターで】

【亀山】かめやま子ども能サークル「輝」(廣森勲代表、10人)と岡山県高梁市の「成羽備中神楽育成会」(山根幸一会長、18人)は12日、三重県亀山市東御幸町の市文化会館内中央コミュティセンターで伝統芸能「能」と「神楽」の文化交流会を開いた。

結成9年目の同サークルは、平成30年に高梁市を訪れ、同育成会と交流を始めた。一方、亀山を初めて訪れた同育成会は、今年で結成35年目。国指定の重要無形民俗文化財「備中神楽」を伝承している。

この日は、同サークルの会員計6人が能「磐舟」や「猩々(しょうじょう)」など6演目を、同育成会は、出雲神話で有名な「大蛇退治(おろちたいじ)」など神楽2演目を6人が披露した。

【神楽「大蛇退治」を披露する成羽備中神楽育成会=亀山市東御幸町の市文化会館内中央コミュニティセンターで】

山根会長(42)は「同じ伝統芸能を継承する能サークルと、今後も親交を深める交流を続けます」、廣森代表(81)は「互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、日本の伝統芸能を守りましょう」と呼びかけた。

同市と高梁市は平成24年、「災害時相互応援に関する協定」を締結している。