3570万円だまし取られる 志摩の80代女性、「入居権」巡る電話

【鳥羽】三重県警鳥羽署は4日、志摩市の80代女性が現金約3570万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。架空請求詐欺とみて調べている。

同署によると、4月下旬ごろ、女性方に金融庁職員などを名乗る複数の男から「老人ホームの入居権が当たった。入居権を譲って欲しい」「入居権の売買は犯罪なので財産を確認する」などと電話があった。

その後、不動産業や弁護士を名乗る男から現金の支払いや預け入れを要求され、女性は指示に従う形で志摩市内の宅配便営業所を通じて7月2日までに合計5回にわたり、指定された都内の住所に現金を送付した。

男らと連絡が取れなくなったことで女性が別居する息子に連絡。息子からの通報で発覚した。