市川雄康さん、11年ぶり個展 エアブラシと筆など使った34作品 津の三重画廊

【作品を紹介する市川さん=津市中央の三重画廊で】

【津】鈴鹿市若松西の市川雄康さん(66)の11年ぶりの個展が、津市中央の三重画廊で開かれている。エアブラシと筆などで制作した大小の作品34点を展示販売している。6日まで。

市川さんは三重大教育学部を卒業後中高の美術教諭と並行しアートフォーラム三重などで作品を発表。今春教員生活から離れ6回目の個展を開いた。

エアブラシでアクリル絵の具を吹き付け、筆などの手仕事で仕上げる手法で、しわの寄った赤と黒の紙や紙に通した針金をリアルに描いた「line」のシリーズと、和紙を使った「つつみ」のシリーズを中心に展示。赤と黒には喜びと悲しみ、男と女など相対するものの関係性を重ねたという。

市川さんは「しわは人のした行為の原点。数センチの間の二次元と三次元の空間の遊びを面白がってもらえるといい」と話した。