高齢者と高校生ら交流 四日市の有料ホーム、お手玉や歌で楽しむ 三重 

【高齢者(左から2人目)と一緒に歌いながら手を動かす高校生ら=いなべ市北勢町田辺の「わっ!有料老人ホーム」で】

【いなべ】三重県四日市市安島の古川学園の保育・介護コースで学ぶ高校2、3年生8人が3日、いなべ市北勢町田辺の「わっ! 有料老人ホーム」で、高齢者5人と交流した。

生徒らは高齢者と一緒にお手玉で遊んだり、歌を歌ったりしてふれ合った。初めは緊張気味だった生徒も次第に打ち解け、すっかりなじんでいた。

参加した3年の笠井巴瑠那(はるな)さん(17)は「自分の祖父母よりも年上の人と接することができて、いい経験になった」と笑顔で話した。

同ホームを運営する「アクティス」(同町畑毛)の遠見美佐子社長(64)は、約10年にわたり臨時講師として、学園の教壇に立つ。実地研修として年2回、運営する高齢者施設に高校生を迎えていたが、新型コロナの影響で中断していた。

遠見社長は「コロナ禍の3年間は研修もできず、久しぶりで私も緊張していた。利用者も高校生も楽しそうにしていたので、ひとまず安心です」と話していた。