コロナ拡大懸念「感染対策を」 東海3県知事が共同メッセージ

【テレビ会議で感染状況を報告する一見知事(右)=県庁で】

東海3県の知事は31日のテレビ会議で「新型コロナウイルスのさらなる感染拡大が懸念される」として、感染防止対策を徹底するよう3県の県民に呼びかける共同メッセージを発出した。

共同メッセージは「全国的に感染拡大が続き、東海3県でもさらなる拡大が懸念される。これからお盆を迎え、人と接する機会が増える。このまま拡大が続けば医療逼迫(ひっぱく)の恐れがある」とした。

定期的な換気や手洗い、手指消毒に加え、医療機関や高齢者施設を訪れる際のマスク着用など、感染防止対策の徹底を要請。高齢者ら重症化リスクの高い人にはワクチンの積極的な接種を呼びかけた。

県によると、この日の会議は、感染拡大を懸念した一見勝之知事の呼びかけで開催。新型コロナの対応を巡る東海3県知事会議の開催は、5月の大型連休前に開いた4月28日以来となる。

一見知事は会議で「全国的に感染拡大が続き、東海3県でも感染者数は増加している。このまま行くと医療逼迫の恐れがある」と指摘。「県民への呼びかけで拡大を防ぐことが重要」と述べた。

大村秀章愛知県知事は、県内で1医療機関当たりの感染者数が「5類」移行直後の5・8倍に上り、病床使用率も50%を超えていると指摘。既に感染の「第9波」に入ったとの認識を示した。

古田肇岐阜県知事も「決して油断できる状況ではない。お盆休みに向け、3県で危機感を共有したい」と強調。病床確保などへの財政措置が9月末で終了することに「違和感がある」と語った。