「距離感ゼロ」の体験楽しんで 伊勢シーパラで夏のイベント 三重

【ケヅメリクガメへの餌やりを体験する来館者=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】三重県伊勢市二見町の水族館「伊勢シーパラダイス」は8月31日までの期間限定で、夏のイベントを開いている。世界で3番目に大きくなるリクガメの仲間「ケヅメリクガメ」への餌やりや、ゴマフアザラシが飼育舎から出て来館者の前を動き回るイベントなど、生き物との「距離感ゼロ」をテーマにした同館ならではの体験が楽しめる。

ケヅメリクガメ餌やりふれあい体験は、トロピカル広場にある飼育舎で午前10時から同10時半まで。餌の料金はオリジナル缶バッジ付きで1カップ300円。参加者はケヅメリクガメ3頭がいる柵の中に入って餌をあげるだけでなく、間近での観察や甲羅に触ることができる。餌は1日限定25―30カップを販売する。

【海獣広場でゴロゴロするゴマフアザラシと記念撮影する来館者ら=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

ゴマフアザラシの通常イベント「ゴマちゃんとゴロゴロ」も、夏限定でパワーアップ。飼育舎から海獣広場に出たアザラシと添い寝をしたり一緒に水浴びをしたり、「推しゴマ」を見つけてツーショット写真を撮ったりと、より近くで楽しむことができる。イベントは無料で1日2回。毎回、4―5頭のアザラシがゴロゴロしていて、4月に生まれた雌の赤ちゃん「福音」も参加する予定。

【天の川にちなみ、星にまつわる魚四種を展示した「海の中のお星さま」=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

ふれあい魚館には、夏に観測しやすくなる天の川にちなみ、星にまつわる魚の「ギンガハゼ」や「ナガレボシ」など四種を展示した水槽「海の中のお星さま」を設置。フォトコンテストも開催し、同館で撮影した「○○すぎる生き物ベストショット」の写真を公式インスタグラムで募集する。詳細は同館ホームページに掲載している。

大阪から家族で訪れた矢野愛那さん(14)は「目の前でアザラシを見てめっちゃかわいかった」とにっこり。弟の颯大君(8つ)は「大きなカメに餌をやって触って楽しかった」と話していた。