医療逼迫を懸念 新型コロナ、三重県内病床使用率上昇で知事

一見勝之三重県知事は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの病床使用率が上昇していることについて「新型コロナ以外の入院患者や一般診療に影響が出てくる可能性がある」との懸念を示した。

県によると、病床使用率は25日に30・3%となり、約5カ月ぶりに30%を超えた。その後も上昇し、28日時点で35・6%。40%を超えた場合は、現状で449の確保病床を585に増やす。

一見知事は会見で、病床使用率について「医療機関の負荷が大きくなる40%に近づいている。医療機関の逼迫(ひっぱく)が始まっているような状態」と指摘。「早晩40%に達すると見込まれる」との見通しを示した。

県民には、救急車を適正に利用するよう要請。「お盆に向けて人との交流が増える。基本的な対策を徹底するしかない」と述べ、手洗いや定期的な換気、高齢者のワクチン追加接種なども呼びかけた。