街道を山車巡行「舞台回し」も 亀山の関宿一帯で祇園夏まつり 三重

【街道で「舞台回し」をする山車=亀山市関町の関宿街道で】

【亀山】三重県亀山市関町の、旧東海道関宿街道一帯で22、23日の両日、街道の伝統と文化を伝える「関宿祇園夏まつり」(同実行委員会主催)が開催され、県内外から2日間で約6500人が訪れた。

同祭りの呼び物「関の山車(やま)」の巡行は、京都祇園祭、大阪の住吉天神祭と並び、関西五大祭りの一つとして江戸時代から伝統を引き継いでいる。また、山車が街道をふさぎ、これ以上通るに通れないという「関の山」の語源になったとも言われている。

【お囃子を披露する中町4番町の子どもと大人ら=亀山市関町中町の関の山車会館で】

両日、町内の「木崎」、「北裏」、「中町三番町」、「中町四番町」の四基の山車が街道を巡行し、山車の上部分が回転する「舞台回し」、園児らの子ども山車の巡行のほか、若い衆がみこしを担ぎ、街道を練り歩く「神輿(みこし)の渡御(とぎょ)」や中町四番町の子どもと大人による、横笛と太鼓の「お囃子(はやし)」演奏の披露もあった。

22日夜には、同市と「災害時相互応援協定」を結んでいる、青森県五所川原市の佐々木孝昌市長が祭りに参加し、亀山市の櫻井義之市長と一緒に「山車」を引っ張るなど、両市長が交流を深めた。

市観光協会は「コロナの影響で、令和2年と3年は祭りを中止し、昨年は感染対策をしながら、規模も縮小した」とし、「今年は盛大に本来の祭りを開催することができた」と話していた。