JR関西線需要調査のモニター募集

一見勝之三重県知事は21日の定例記者会見で、JR関西本線の需要を探る調査に協力するモニターの募集を始めたと発表した。モニターから寄せられた意見を、利用者の増加に向けた取り組みに生かす。

県によると、関西本線の亀山―島ケ原駅間を通勤で利用できるが、現在は利用していない人が対象で、上限は100人。鉄道やバスに使える1万円分の「ICOCA」を配り、8月下旬から9月末まで使ってもらう。

利用後はアンケートを実施し、利便性などについて尋ねる。アンケートの回答を元に課題を洗い出した上で、列車やバスを運行する事業者にダイヤの見直しなどを要望することを想定しているという。

一見知事は会見で、関西本線の利用者は昭和62年度の約5分の1に減ったと指摘。「車で通勤している人に関西本線を使ってもらい、どこを変えれば利用してもらえるのか確認したい」と話した。

勤務先の会社を通じて県のホームページなどから来月18日までに申し込む。応募者多数の場合は居住地などを踏まえて選定する。問い合わせは交通政策課=電話059(224)2622=へ。