三女暴行死の罪、母親を起訴 津地検

自宅アパートで三女=当時(4つ)=を暴行して死亡させたとして、津地検は20日、傷害致死罪で母親の工場作業員中林りゑ子容疑者(42)=三重県津市久居野村町=を起訴した。

起訴状などによると、中林被告は5月21日ごろ、自宅でほのかさんが上に立っていた状態で布団を引っ張りあげて転倒させ、後頭部を床に打ち付けさせたうえ、翌22日ごろにも、背中を右手で1回殴り、高さ約30センチの机から床に転落させて額を床に打ち付ける暴行を加え、26日に搬送先の病院で急性硬膜下血腫に伴う脳ヘルニアにより死亡させたとしている。

事件を巡っては、発覚前に児童相談所が一時保護していた経緯があり、その後虐待疑いの通告や保育園への長期不登園といった兆候があったにもかかわらず、約1年3カ月にわたって目視による確認をせず、関係機関同士の情報共有も徹底されていなかった。

これを受けて県は大学教授など有識者を委員に検証委員会を設置。対応について課題などを検証し、半年―1年後をめどに結果をまとめる方針を示している。