なわとびの世界大会へ 津高1年の松村さん、練習重ねる 三重

【世界大会に向け練習を重ねる松村さん=津市内で】

【津】三重県立津高1年の松村直輝さん(15)=津市上浜町=が、7月16―23日に米国コロラド州で開催されるなわとび競技の世界大会「ワールドジャンプロープチャンピオンシップ2023」に、日本代表の1人として出場する。県外の教室で培った技術で現地開催の世界大会参加は自身初。初めてのシニア部門挑戦に向け練習を重ねている。

なわとび競技はシングルロープ、ダブルダッチなどのカテゴリーで跳躍回数を競う計測競技とアクロバティックな技術を競う採点競技がある。日本ジャンプロープ連合(東京都世田谷区、増田明美理事長)によると国内では約1600人が選手登録しているという。

松村さんは幼稚園の時から二重跳びができるほどなわとびが得意。小4から愛知県蟹江町にある教室「日本なわとびアカデミー」に通い、なわとび競技の元アジアチャンピオンで世界的エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」で活躍した粕尾将一氏に師事する。

松村さんは昨年から今年にかけ、全日本大会シニア部門の個人戦30秒スピードで上位入賞、チーム「SHINE」で出場した団体戦で総合優勝し世界大会への切符を手にした。ジュニア部門で出場した過去2年の世界大会は映像審査のみだったため、現地に出向くのは初めてとなる。

松村さんはなわとびの魅力を「難しい技ができた時、達成感をすごく感じる」と話す。強敵がそろうシニア部門初参戦に向け「団体戦は優勝、個人戦は自己ベストを出すのが目標。そのためにできる準備は全力でやる」と意気込みを語った。