「亀山7座」完登者にバッジ 亀山市、完登証も交付 三重 

【亀山】三重県亀山市と石水渓観光協会、市地域社会振興会、鈴鹿高校の3者が協定を結んでいる「亀山7座トレイル・登山道活用ネットワーク」は7月1日から、亀山7座を完登した人に、完登バッジと完登証の交付を開始する。

登山ブームによる亀山の新たな観光資源として、多くの人に登山の機会の拡充を促すのが目的。同ネットワークは、トレイル(自然道)の整備や案内看板の設置、7座のガイドマップ作成をしている。

亀山七座は、同市出身の世界的アルピニスト・故尾崎隆氏が、世界の8千メートル級の14座のうち7座の登頂の偉業にちなみ、平成30年度に市が選定した。同市安坂山町から関町の鈴鹿山系に連なる六つの山と同市加太地区の布引山系の一つの山を指す。

七つの山は、野登山(851メートル)、仙ケ岳(961メートル)、臼杵ケ岳(697メートル)、四方草山(667メートル)、三子山(568メートル)、高畑山(773メートル)、錫杖ケ岳(676メートル)。

直径約2センチのバッジは、当時7座選定を記念し、県立飯野高校応用デザイン科2年生が作成したロゴを活用。台紙は白と緑基調の2種類で、7座の名称と標高が記されている。

申請は所定の用紙に7座全てを登頂した日を記入し、市へ提出する。1人1回。また、今年4月1日以降の登頂から数えて、完登までの期間は設けない。

市商工観光課担当職員は「昨年度は、市内外から約900人が7座のいずれかに登山している」とし、「この機会に7座完登に挑戦して、亀山の山々の登山を楽しんで」と話していた。

問い合わせは同課=電話0595(84)5074=へ。