自分名義で借り入れ、16万円詐欺被害 亀山の女性、「調査員」名目 三重

【亀山】三重県警亀山署は30日、亀山市の50代作業員女性が、「調査員の仕事」の名目で、第三者が自分名義で借り入れた現金16万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。県内では初めての事例といい、新手の手口の詐欺とみて注意を呼びかけている。

同署によると3月8日、女性の携帯電話に求人情報サイト「Indeed」の社員を名乗る男から「調査員の仕事をしないか」と電話があった。女性は以前同社に登録していたことから仕事のあっせんと信じ込み、指示に従う形で津市内の飲食店で消毒液の設置状況を調べ報告。その後、別の男から「カードを作れるか試してほしい」と消費者金融で口座を作るよう指示があり、女性は口座番号や暗証番号などを伝えたという。

その後、「高額な取引をすると通知があるか調べたい。あなたの口座に現金を振り込むので別の指定口座に入金してほしい」と指示があり、女性は自分の口座に入金された16万円を指定口座に送金した。

電子マネーの購入など、その後も要求が続いたことを不審に思った女性が同サイトに確認して架空の社員と発覚。同署に被害を相談したところ、送金した現金が自分名義の借入金だったことが分かったという。