四日市市が中央通り再編計画 歩きたくなる空間づくりへ 三重 

【記者会見でJR四日市駅前から西側を望むアングルのイメージ図を示す森市長=四日市市役所で】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は30日の定例記者会見で、「『ニワミチよっかいち』中央通り再編基本計画」を策定したと発表した。同市では居心地が良く歩きたくなる魅力的なまちなかの実現を目指して中央通り再編に取り組んでおり、令和2年6月から関係者などとともに「中央通り再編関係者調整会議」を設置し、基本計画の検討を進めてきた。

基本計画では、目標①まちなかの回遊性向上による賑わいの展開②都市の魅力・暮らしの質向上による、東海地方をリードする産業・交流拠点都市の実現③広域連携強化による交流人口の増加④グリーンインフラの導入や防災機能の向上による環境・防災先進都市の実現―を達成するために、中央通りの整備方針やデザイン、交通結節点(バスターミナル)のデザインなどを定めている。

また「ニワミチ」(交通・移動+滞留+活動の場+緑・滞在・交流)をコンセプトに、中央通りの車線数を削減し、歩行者空間を広げ、クスノキ並木を生かしながら、さまざまな出来事に出会い、歩きたくなるような空間づくりを行っていくとしている。

さらに、バスターミナルのデザインなどを更新し、それらを反映した新たなイメージパースを加え、将来の中央通りの姿を視覚的にも分かりやすく示しているほか、国道1号からJR四日市駅までの区間に創出される歩行者空間に、賑わい創出を目的にPark―PFI制度による官民連携での利活用を予定。31日―6月23日に参加意向のある事業者を対象にアンケート調査を実施し、事業者公募に向けた検討を進める。

森市長は「事業の根幹部分の計画ができて、一つの大きなステップ。事業者アンケートは、1号線からJR四日市駅までを歩いて楽しめる空間にするための大きな一歩を踏み出すタイミングなので、事業に参画していこうという人は参加してほしい」と語った。

【近鉄四日市駅から四日市港を望むアングルのイメージ図(四日市市提供)】
【近鉄四日市駅東の円形デッキからバスターミナルを望むアングルのイメージ図(四日市市提供)】