皇學館大生が理科の出前授業 四郷小児童ら、昆虫の生態学ぶ 三重・伊勢

【学生の指導で昆虫の生態について学ぶ児童ら=伊勢市の四郷小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の皇學館大学教育学部の学生と大学院生らがこのほど、同市楠部町の四郷小学校で、昆虫をテーマにした理科の出前授業を開いた。

生物学や理科教育学を研究する10人が講師として来校し、同小の1年生18人が授業を受けた。

テーマは、昆虫と自然観察。児童らはグループに分かれ、学生手作りの教材を使って、昆虫の特徴や生息する場所について学んだ。ガの幼虫がトウモロコシの葉を食べる様子を観察する場面では「葉っぱを食べたら体が緑になった」「大きくなった気がする」などと歓声を上げた。

授業を受けた千秋季誉君(6つ)は「虫が大好き。幼虫を触ったらぷにぷにして楽しかった。知らないことも教えてもらい勉強になった」と笑顔で話した。

小学校教員を目指す同大4年の寺本早希さん(22)は「子どもたちが目を輝かせ、興味を持ってくれてよかった。低学年から実験や観察に親しむことで、理科への興味の入り口になればうれしい」と話していた。

出前授業は毎年、同大と市が連携して開催。今年度は約5校で予定している。