憲法改正などに持論 津で立民・枝野氏が講演 三重

【憲法対話集会で講演する枝野氏=津市の県教育文化会館で】

【津】立憲民主党三重県連などは28日、津市桜橋二丁目の県教育文化会館で憲法対話集会を開催した。党前代表で党憲法調査会参与の枝野幸男氏が「立憲主義に基づく論憲とは」と題して、参加者約百人(主催者発表)を前に講演した。

枝野氏は前段で、「選挙に勝った人に立法権や行政権といった権力を預ける決まり事がある。この決まり事を書いているのが日本国憲法」と指摘。その上で、「選挙に勝てば何をしてもいいというわけでなく、あらかじめどういう権力を持つか決める必要がある。これを規定して縛るのが立憲主義」と説明した。

憲法改正の議論について、「自分たちがやりやすいよう、縛りを小さくして好き勝手やらせてくれという話。権力を預かる立場が自分たちでその範囲を広げようとしている。憲法を変えるにしても権力を自由にするというのは立憲主義的でない」と批判。「より立憲主義を強化し、権力が好き勝手して後世に迷惑かけることを防ぐためにもっと縛ろうとするのが我々、もっと好き勝手しようとするのが自民党」と持論を展開した。

有権者と憲法について意見交換する場として昨年3月から開催。オンラインを含めてこれまで東京や北海道などで開催されている。