光化学スモッグ予報発令 四日市など三重県内8市町に

三重県は17日午後、四日市市などの8市町に光化学スモッグ予報を発令し、同6時に解除した。県内での発令は約2年ぶり。県は気象状況を踏まえて「今後も発令する可能性がある」としている。

県によると、光化学スモッグ予報を発令した地域は四日市市、桑名市の一部、菰野町、川越町、東員町、松阪市と多気町の一部、伊賀市。伊賀市では午後4時、他の市町では同2時に発令した。

工場や車の排ガスが太陽からの紫外線を受けて発生する大気汚染物質「光化学オキシダント」の濃度が、県の基準値に達したことを受けて発令。風が少なく、日射量が多いなどの気象状況も加味した。

光化学スモッグにより、喉の痛みなどが出る可能性があるという。環境共生局は「予報が出た場合は屋外での授業を屋内に切り替えるなど、屋外での長時間の滞在を控えてほしい」としている。

県が光化学スモッグ予報を発令するのは、四日市市などに出した令和3年6月8日以来。元年には同市や鈴鹿市などに注意報を出した。注意報の上位に当たる警報や重大警報を発令したことはないという。