亀山・関宿ロケの自主映画「豊宇兄弟」 来月に無料試写会

【野間館長(右)と試写会の打ち合わせをする上木監督=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】昨年4月に三重県亀山市関町の「関宿」街道一帯で自主映画「豊宇兄弟」を撮影した、上木椛監督(29)=大阪市在住=は6日、同市東御幸町の市文化会館で、6月17日に開催する「文化会館フェスタ」で上映する映画「豊宇兄弟」の完成無料試写会に向けて、野間秀一館長と打ち合わせをした。

脚本も手がけた上木監督は、江戸期から明治、大正の町並みがいまも残る「関宿」を知り、ロケ地として選んだ。撮影は、関宿街道沿いの旅人宿「石垣屋」や「関宿旅籠玉屋歴史資料館」のほか、「関の山車会館」などを借りて、市観光協会の「亀山市フィルムコミッション」が全面協力した。

【自主映画「豊宇兄弟」のポスター】

映画「豊宇兄弟」は、江戸時代に口入れ屋(職業あっせん業)「豊宇屋」を切り盛りする兄弟が、あることをきっかけに不老不死となり、時代を越えて職業をあっせんしていく物語。江戸時代から令和までを、各時代別にオムニバス形式で全編約2時間。

上木監督は「関宿は、映画の撮影に最高の場所でした」とし、「地元住民の優しさにも触れて、順調に撮影ができました」、野間館長は「市民らがよく見かける場所などもあり、親近感を持って、映画を楽しんでもらえれば」と話した。

映画「豊宇兄弟」は8月から、上木監督の地元、大阪市内の映画館を皮切りに、全国各地での上映を予定している。また、国内外の映画祭にも出品するという。

フェスタ当日は1日2回、午前10時半と午後2時半の2回、同館大ホールで上映する。問い合わせは同館=電話0595(82)7111=へ。